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IHI子会社 船舶用エンジン燃料消費率のデータを4361台改ざん 改ざん現場は新潟と群馬の2工場

IHI子会社、船舶用エンジン燃料消費率のデータを4361台改ざん 改ざん現場は新潟と群馬の2工場

2024年4月24日、重工業大手のIHIは、子会社であるIHI原動機が船舶や鉄道車両のエンジン性能に関するデータを改ざんしていたことを発表しました。この改ざん行為は、船舶用エンジンの燃料消費率に関するデータを実際よりも高い性能を示すように偽装して納入先に提供していたもので、国土交通省が詳細な調査を行っています。

 

【改ざんの詳細】

IHIは発表によれば、2003年以降に出荷した船舶や鉄道車両などのエンジンの内、4361台でデータの改ざんが行われていたことが明らかになりました。関係者への聞き取りによると、改ざんの目的は「燃費データをよく見せたかった」というものであり、改ざんされたデータが納入先に提供されていたことが判明しています。

 

【改ざん現場】

改ざん行為が行われた現場は、IHI原動機の新潟内燃機工場(新潟市東区)と太田工場(群馬県太田市)の2カ所でした。これらの工場で改ざんが確認されたエンジンの数は、国内外で合計4361台に上ります。

 

【影響範囲】

改ざんされたデータが納入されたエンジンの中には、海上保安庁JR北海道などの公共機関が使用しているものも含まれているとIHIは明らかにしています。具体的な影響範囲や被害の詳細については、現在国土交通省が調査を進めています。

 

【対応策】

IHIは、この問題に対して特別調査委員会を設置し、原因の究明や再発防止策の策定を行うことを発表しています。また、IHIは「皆様からの信頼を裏切り、多大なご迷惑とご心配をおかけする事態となり、深くおわび申し上げる」と謝罪しています。