神戸の須磨学園 元生徒がいじめ被害告発 学園側は事実と異なると反論
神戸の須磨学園で、元生徒がいじめ被害を告発し、学園側がその事実を否定するという報道がありました。以下にその概要をまとめます。
2022年10月、神戸市須磨区の須磨学園高校で、当時在籍していた生徒が同級生からSNS上で「死ね」という言葉などを投稿されたとして、生徒側は「学校はいじめと認定せず、その後、不登校となって転校した」と主張していました。一方、学校側は4月1日に記者会見を開き、「被害生徒は以前から不登校で、いじめの発生前に転校を決めていた」と主張しています。また、学校はいじめを認定した上で被害生徒と同級生の接触を避ける対応を行っていたと述べています。
学園長は「いじめを絶対許さないということで、いじめをなくすことに取り組んでまいりました。こういうふうに言われるのは大変心外であります」とコメントしています。また、同級生はSNSへの投稿が侮辱に当たるとして家庭裁判所に送致されましたが、不処分になったと報じられています。
この件については、学校側と生徒側の主張が食い違っており、詳細な経緯や真相は明らかになっていません。今後の展開に注目が集まっています。
きっかけとなったいじめ事件の詳細
須磨学園高校におけるいじめ事件は、SNS上での投稿がきっかけとなりました。以下に、事件の詳細をまとめます。
1. 投稿内容：2022年10月、同級生がSNSの匿名アカウントを使用し、被害生徒の実名を挙げて「死ね」という言葉や、人格や容姿を否定する誹謗中傷を同じ日に3回投稿しました。
2. 学校への相談：被害生徒はこのいじめ行為を学校側に相談しました。学校は同級生を特定して投稿を削除させましたが、いじめとは認定せず、同級生に処分はありませんでした。
3. 転校と心療内科通院：このいじめにより、被害生徒は不登校となり、転校を余儀なくされました。現在も約1年半にわたり心療内科に通院していると報じられています。
4. 第三者委員会の設置：被害生徒側が申し立てたことを受けて、学校は2023年9月に第三者委員会を設置し、対応が適切だったのかについて調査を進めています。
被害生徒側は、須磨学園高校に対していじめの認定と謝罪を求めています。一方、学校側はいじめの発生を否定し、被害生徒の不登校や転校についてもいじめとは関係ないと主張しています。
いじめ被害を告発した元生徒の主張に注目
いじめ被害を告発した須磨学園高校元生徒の主張には、学校側との間で食い違いが生じています。以下に、主張の内容をまとめます。
1. 学校はいじめを認定せず：元生徒は、いじめが発生した際に学校に相談したと主張していますが、学校側はいじめを認定せず、その後の対応に疑問を持っていると述べています。
2. 不登校と転校の経緯：元生徒は、いじめの被害を受けたことで不登校になり、その後転校を余儀なくされたと主張しています。一方、学校側は、被害生徒がいじめ発生前から不登校であり、転校の決定もいじめとは関係ないと主張しています。
3. 接触の回避対応：学校側は、いじめを認定した上で、被害生徒と同級生の接触を避ける対応を行っていたと主張しています。これは、被害生徒の安全を確保するための措置であったとされています。
このように、いじめ被害を告発した元生徒の主張は、学校側の主張とは異なる点があります。真相究明や公正な対応が求められる状況となっています。
学園側が事実と異なると反論
須磨学園高校の学園側は、いじめ被害告発に対して「事実と異なる」と反論しています。以下に、学園側の反論内容をまとめます。
1. いじめの認定：学園側は、被害生徒がいじめを受けたと主張している一方で、いじめの発生を認定していないと主張しています。学園側は、いじめの発生前に被害生徒が不登校であり、転校も決まっていたと述べています。
2. 接触の回避対応：学園側は、いじめを認定した上で、被害生徒と同級生の接触を避ける対応を行っていたと主張しています。これは、被害生徒の安全を確保するための措置であったとされています。
3. 家庭裁判所の処分：同級生がＳＮＳへの投稿が侮辱に当たるとして家庭裁判所に送致されましたが、不処分になったと学園側は述べています。
学園側は、いじめの発生を否定し、被害生徒の不登校や転校についてもいじめとは関係ないと主張しています。また、被害生徒と同級生の接触を避ける対応を行っていたことを強調しています。
いじめに関するSNSやネット上での反応
いじめに関するSNSやネット上での反応について、以下の情報が見つかりました。
1. SNS上でのいじめの拡散性の高さ
SNS上では、いじめの内容が拡散されやすく、被害が拡大する可能性が高いとされています。特に、X（旧Twitter）は拡散性が高いため、特定のアカウントを集中攻撃したり、虚偽の事実が拡散されやすくなる傾向があります。そのため、一度広まってしまうと被害者の家族や友人なども巻き込まれるケースもあり、事態をより深刻化させる可能性があります。
2. SNSを利用したネットいじめの増加
2010年代に入ると、スマートフォンの普及によりSNSやLINEを使ったネットいじめが増えました。SNSは誰でも簡単に書き込めるため、学生によるネットいじめだけでなく、大人同士の誹謗中傷も頻繁に起こるようになりました。特にX（旧Twitter）を使ったいじめや差別、批判は拡散されやすく、被害が広がりやすい傾向があります。
3. ネットいじめによる自殺者の増加
日本ではネットいじめやインターネット上での誹謗中傷による自殺者が多く報告されており、深刻な社会問題となっています。ネットいじめは一度書き込まれると消去が難しく、被害者は長期間にわたって精神的な苦痛を受けることになります。特にSNSの普及によって一般人もネットいじめのターゲットになりやすくなり、被害者数は報道されていないだけで相当数に上ると考えられています。
以上の情報から、SNSやネット上でのいじめは拡散性が高く、被害が広がりやすいと言えます。特にSNSの普及により、ネットいじめは増加し、被害者の心身に深刻な影響を与えることがあります。このような問題に対処するためには、適切な対策や啓発活動が必要です。
