大阪市天王寺区の進学校私立清風高校でカンニングがバレて自殺
大阪市天王寺区にある進学校で知られる私立清風高校で、2021年に高校2年生の男子生徒が試験中にカンニングを行い、その後教師らから指導を受けた際に「ひきょう者だ」と言われ、その後自殺したという悲しい事件が起きました。この事件は、学校側の指導方法や言葉の影響によって生徒が心理的に追い詰められた結果とされており、両親は学校側に対して損害賠償を求める訴えを起こす予定です。
清風高校のカンニング事件の詳細
私立清風高校でのカンニングが発覚し、その後に生徒が自殺したという事件が報じられています。
事件の概要
- 大阪市天王寺区の私立清風高校の高校2年生の男子生徒（当時17歳）が、令和3年に試験でカンニングを行ったことが発覚しました。
- カンニングが発覚した後、教師から指導を受けた生徒は、その2日後に自殺していたことが学校側への取材で明らかになりました。
指導の影響と訴訟
- 学校側は、日頃からカンニングをすることは「卑怯者」の行為だとして生徒に指導していました。
- 学校側が設置した第三者委員会は、学校側が生徒を自殺に追い込んだとは言えないとしつつも、指導が自殺に一定程度の影響を与えたと認定しました。
- 生徒の両親は、教師らの不適切な指導が原因であるとして、学校側に対して約1億円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こす予定です。
学校側の対応と第三者委員会の結論
- 学校側は生徒の死後、第三者委員会を設置して指導に問題がなかったかを調査しました。
- 第三者委員会は報告書で、「卑怯者」という言葉が自殺に一定の影響を与えたとしつつも、他の生徒たちが同じ指導を受けた後に復学していることから、自殺に追い込んだとは言い難いと結論付けました。
学校法人のコメントと相談窓口
- 清風学園を運営する学校法人は、生徒の死を重く受け止め、今後同様のことが起こらないよう生徒指導に注意して対応しているとコメントしています。
- また、いじめや悩みを抱える子供や保護者向けに相談窓口が設けられており、子供SOSダイヤルや子どもの人権110番などが利用できます。
学校の対応に対する批判
学校の対応に対する批判は、私立清風高校のカンニング事件に関連しています。以下は批判の内容です。
1. 教師の言葉遣いと指導方法の問題点：
- カンニングをする人を「ひきょう者」と表現する言葉遣いが問題視されました。これは生徒を心理的に追い詰める可能性があると指摘されました。
- カンニング発覚後の処分において、生徒が書いた反省文を見た教員が「ひきょう者」という言葉を使い、必要があれば加筆するよう促したとされています。これにより、生徒に絶望感を抱かせたと主張されました。
2. 学校側の安全配慮義務違反の指摘：
- 両親側は、学校側が安全配慮義務を怠ったと主張しています。カンニングをすることはルール違反であり、指導と叱責を受けるのは当然としつつも、学校側が「ひきょう者」という評価を使い続けたことで、生徒に絶望感を抱かせたと主張しています。
3. 第三者委員会の結論への批判：
- 学校側が設置した第三者委員会は、指導が自殺に一定程度の影響を与えたと認定しましたが、生徒を自殺に追い込んだとは言い難いと結論づけました。しかし、両親側はこの結論に対して批判的であり、学校側の安全配慮義務違反を主張しています。
4. 学校の対応に対する一般の批判：
- 一般の人々からも、学校の対応に対して批判的な意見が出されています。特に、教師の言葉遣いや指導方法に問題があったと指摘されています。
家族との関係に原因があった可能性も
私立清風高校でのカンニング後に自殺した男子生徒の両親が、教師らの不適切な指導が原因だとして学校側に損害賠償を求める訴えを起こす予定です。しかし、報道によると、この悲劇の背後には家族との関係にも原因があった可能性が指摘されています。
報道によれば、男子生徒がカンニングを行った理由は、苦手科目の出題範囲を間違えて勉強していたことに気付き、試験当日の未明に間に合わないと思ったためでした。このような状況下で、男子生徒は自身の行動に対する負い目や絶望感を抱いていた可能性があります。
また、両親は取材に応じ、息子を大事に育ててきたと話しています。このことから、家族との関係が男子生徒の自殺に影響を与えた可能性が考えられます。具体的な家族との関係の詳細は報道には明記されていませんが、家庭環境や親子関係が苦しい胸の内に影響を与えた可能性があります。
ただし、この情報は報道に基づくものであり、詳細な事実や証拠は明らかにされていません。訴訟の過程でさらなる詳細が明らかになる可能性があります。
