サンダーバード敦賀以北で運行終了:北陸新幹線の延伸に伴い
北陸新幹線の金沢―敦賀間の延伸開業に伴い、在来線特急「サンダーバード」の敦賀以北での運行が終了しました。この終了により、金沢と大阪を結ぶサンダーバードは北陸エリアでの運行を終えました。サンダーバードは、特急「雷鳥」の後継として1995年に運行を開始し、2011年に完全に移行しました。最終列車の出発時には、多くの鉄道ファンが見送りに訪れ、感動の別れとなりました。幼稚園の帰り道で手を振っていた電車がなくなることに寂しさを感じる声もありました。
在来線特急「サンダーバード」がラストラン
在来線特急「サンダーバード」は、北陸新幹線の金沢―敦賀間の延伸開業を翌日に控えた2024年3月15日に、敦賀駅(福井県敦賀市)以北でラストランを迎えました。サンダーバードは、大阪と富山を結ぶ特急「雷鳥」の後継として1995年に運行を開始し、2011年に雷鳥から完全に移行しました。
和倉温泉駅でのセレモニーでは、地元の観光関係者が乗務員に花束を手渡し、JRの職員らが手を振って見送りました。最終便に乗車した鉄道ファンは、サンダーバードの名前や車体の格好良さに魅力を感じており、寂しさもあるが感謝の気持ちを述べていました。
サンダーバードは、能登半島地震の爪痕が残る和倉温泉駅を発着しており、和倉温泉は関西方面からの誘客に貢献してきたため、新幹線の開業により客離れの懸念があるものの、復興後に新幹線が温泉街を活性化してくれることを期待しているとのことです。
また、ラストラン直前のサンダーバードの車内では、外国人の男が車掌に暴力を振るったという事件が発生し、警察が出動する事態となりました。この事件により、サンダーバードは福井県敦賀市内のJR敦賀駅に一時停車し、騒然とした状況となりました。
新幹線の開業に伴い、和倉温泉発のサンダーバードは廃止となりました。これにより、和倉温泉と大阪を直通で結ぶ便利な交通手段がなくなりました。
和倉温泉駅でファンら見送り
15日午前に出発した和倉温泉駅(石川県七尾市)始発の最終便は、集まった多くのファンなどに見送られました。
和倉温泉駅でファンらが特急「サンダーバード」を見送る様子が報道されています。以下に、関連する情報をまとめました。
以下は、和倉温泉駅での特急「サンダーバード」の見送りに関する詳細情報です。
- 2024年3月15日、北陸新幹線の金沢―敦賀間の延伸開業を翌日に控えた日に、在来線特急「サンダーバード」は敦賀駅以北で「ラストラン」を迎えました。
- 和倉温泉駅は、能登半島地震の爪痕が残る駅であり、この駅を出発する特急「サンダーバード」は多くのファンに見送られました。
- 和倉温泉駅での出発前のセレモニーでは、地元の観光関係者が乗務員に花束を手渡し、JRの職員らが手を振って見送りました。
- 特急「サンダーバード」の最終便に乗車した鉄道ファンは、長い間乗ってきた特急の魅力に寂しさを感じつつも、感謝の気持ちを述べていました。
和倉温泉駅での特急「サンダーバード」の見送りは、地元の人々や鉄道ファンにとって特別な出来事となりました。新幹線の延伸開業に伴い、特急「サンダーバード」は石川県内から姿を消すことになりましたが、和倉温泉観光協会の宮西直樹事務局長は、新幹線が温泉街の活性化に貢献してくれることを期待しています。
サンダーバードの歴史
サンダーバードは、西日本旅客鉄道(JR西日本)およびIRいしかわ鉄道が大阪駅から金沢駅・和倉温泉駅まで運行している特別急行列車です。以下にサンダーバードの歴史を詳しく説明します。
- 1964年10月1日に、北陸本線の電化拡大に伴い大阪駅から富山駅まで「雷鳥」として運行が開始されました。その後、電化区間の延伸に合わせて富山以東や七尾線も発着地に加えられ、京阪神と北陸地方を結ぶ特急列車として運行されています。
- 1995年4月20日には、一部の列車に「ニュー雷鳥」として681系電車が導入され、列車名が「スーパー雷鳥(サンダーバード)」に改称されました。その後、1997年3月22日のダイヤ改正で正式に「サンダーバード」と改称されました。この時期から、485系電車は順次、681系電車や683系電車に置き換えられていきました。
- サンダーバードは、新大阪・京都・福井のみに停車する最速列車であり、表定速度104 km/hと国内の在来線特急の中では最速です。また、2015年3月14日の北陸新幹線の開業により、金沢駅 - 富山駅・魚津駅間は廃止され、金沢駅 - 富山駅間は新幹線「つるぎ」、それ以降は新幹線「はくたか」で代替されました。ただし、金沢駅 - 和倉温泉駅間については七尾線に乗り入れる特急が1往復継続して運行されることになりました。
- サンダーバードの愛称は、当時のJR西日本社長・井手正敬によって名付けられました。サンダーバードという名前は、アメリカ先住民族のスー族の神話に登場する雷光と雨を起こす巨大なワシに似た空想上の鳥に由来しています。
以上がサンダーバードの歴史の概要です。
新幹線延伸開業に伴い運行区間が変更
16日の新幹線延伸開業に伴い、石川県内からサンダーバードは姿を消すことになりました。
新幹線の延伸開業に伴い、運行区間が変更される情報をお伝えします。
- これに伴い、特急「しらさぎ」の運行区間が名古屋から敦賀まで短縮されます。
- 特急「サンダーバード」も大阪から敦賀までの直通便が廃止され、敦賀から先の運行となります。
2. 運行区間の変更による影響
- 名古屋から金沢への移動には、敦賀での乗り換えが必要になります。
- 金沢から大阪への移動には、敦賀での乗り換えが必要になります。
3. 所要時間と運賃の変化
- 名古屋から金沢への所要時間は、北陸新幹線の延伸により平均13分短縮されます。
- 一方、運賃は2220円上がることが予想されています。
以上が、新幹線延伸開業に伴い運行区間が変更される情報です。