北朝鮮が日本アニメ「導具師ダリヤはうつむかない」に関与
2024年4月23日、北朝鮮が日本のアニメ作品「導具師ダリヤはうつむかない」に関与していた疑惑が浮上しました。この疑惑は、米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」によって明らかにされました。北朝鮮のアニメーターが日本や米国のアニメ制作に関与していた可能性が指摘されており、これにより国際的な問題となっています。
関与の疑いが浮上した作品は、7月に放送予定のTVアニメ「導具師ダリヤはうつむかない」や、米国のアニメ「インビンシブル」などです。また、札幌市のアニメ制作会社の名前が関連ファイルに記載されていたと報じられています。
さらに、北朝鮮が管理していたとみられるクラウドサーバーからは、中国語や朝鮮語のコメントが記載されたアニメの画像などが見つかりました。米シンクタンク「スティムソン・センター」のマーティン・ウィリアムズ上級研究員は、制裁を受けている北朝鮮のアニメ制作会社が関与した可能性があると分析しています。
製作委員会および制作スタジオは、この報道について把握しておらず、現在、事実関係を調査中であると声明を発表しています。
アニメ「導具師ダリヤはうつむかない」とは何か
アニメ「導具師ダリヤはうつむかない」とは、2024年に放送される予定の作品です。以下に詳細をまとめました。
作品概要:
- 「導具師ダリヤはうつむかない」は、魔法の存在する世界で二度目の人生を送ることになった主人公・ダリヤ・ロセッティの物語です。
- ダリヤは魔導具師としての父に憧れ、自分も魔導具師になることを決意します。
- 魔導具は人々の生活を便利にする道具であり、ダリヤは自由気ままなものづくりを通じて異世界の人々を幸せにしていきます。
キャスト情報:
- ダリヤ・ロセッティ役：声優 大西沙織さん
- その他のキャストには、飯田里穂さん、松田健一郎さん、和泉風花さん、高橋広樹さん、山口由里子さん、大野智敬さんなどが出演します。
スタッフ情報:
- 監督：久保洋祐さん
- シリーズ構成：東出祐一郎さん
- キャラクターデザイン：栗田聡美さん
- 音響監督：長崎行男さん
- 音楽：大谷幸さん
- アニメーション制作：颱風グラフィックス×イマジカインフォス
放送情報:
- 「導具師ダリヤはうつむかない」は2024年7月から放送される予定です。
北朝鮮によるアニメ制作の疑惑
北朝鮮によるアニメ制作の疑惑について、最新の情報をお伝えします。
最近の報道によると、北朝鮮のアニメーターが西側大手企業の人気アニメの制作に協力していた可能性が浮上しています。これは、北朝鮮に対する国際的な制裁に反する行為とされています。
具体的には、北朝鮮のサーバー上のファイルに、海外のスタジオ向けに制作中のプロジェクトに関連するとみられるアニメや指示書、コメントが含まれていたと報じられています。これらのプロジェクトには、米国のスカイバウンド・エンターテインメントが制作したアマゾンのオリジナルのアニメシリーズ「インビンシブル」や、メリーランド州を拠点とするスタジオが制作し、動画配信サービス「Ｍａｘ」が今年放送予定のスーパーヒーローを題材としたアニメなどが含まれていました。
ただし、制作会社側が北朝鮮企業の関与を知っていたかどうかについては明確な情報はありません。スカイバウンド・エンターテインメントは、自社のアニメに北朝鮮企業が関わっていることを一切知らなかったとし、今回の疑惑を真剣に受け止め、内部調査を行うと表明しています。
この疑惑が事実である場合、制裁違反となる可能性があります。国際的な制裁は、米市民と北朝鮮企業間の商業活動を禁止しています。そのため、西側企業が北朝鮮企業との関与を意図せずに行っていた場合でも、制裁違反となる可能性が指摘されています。
この問題については、さらなる調査と対策が必要とされています。関係各国や企業は、自社のアニメ制作において北朝鮮企業との関与がないかを確認し、制裁違反を防ぐための対策を取る必要があります。
制作会社への関与の可能性
北朝鮮が日本やアメリカのアニメ制作会社に関与していた可能性が浮上しています。アメリカの研究機関「38ノース」によると、北朝鮮が管理しているとみられるインターネット上のデータ保管サイトに、アニメのキャラクターなどが描かれた文書が複数確認されました。
以下は、関与の可能性に関する詳細情報です：
1. 文書の内容: 文書にはアメリカのアニメや日本で放送予定のアニメ作品、さらには日本の別の制作会社の作品に関与していた可能性が指摘されています。
2. 指示の言語: 文書には指示と見られる内容が中国語やハングルで書かれていたという報告もあります。
3. 下請け関係: データ保管サイトには中国側からの接続も確認されており、38ノースは日本から発注を受けた中国側の関係者が、北朝鮮のアニメ制作能力を利用して下請けを行っていた可能性があると分析しています。
4. 制作会社の認識: ただし、日本側の会社などが「北朝鮮に下請けされていたことを認識していたと示す証拠はない」としています。
制作会社のコメントによれば、「大変驚いている。なぜこうしたことが起きたのか全くわからない」とのことです。
