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網戸のコードで女児死亡 網戸コード製造メーカーに賠償命令

網戸のコードで女児死亡 網戸コード製造メーカーに賠償命令

2024年3月14日、網戸のコードが関与した事故により、女児が死亡した事件で、網戸コードの製造メーカーに対して賠償命令が下されました。この事故では、コードの製造会社や設置業者が使用上の説明を怠ったことが原因とされています。以下では、この事件に関する詳細な情報をご紹介します。

 

【事件の概要】

・事故発生日:2019年

・事故の内容:自宅の窓に取り付けられた網戸を上下させるためのコードに当時6歳の女の子の首がひっかかり死亡

・訴えを起こした両親:コード付きの網戸を製造したアルミ建材会社「YKK AP」と、コードを設置したリフォーム会社の「土屋ホームトピア」

・訴えの内容:製品には欠陥があり、リフォーム会社の従業員は使用上の注意に関する説明を怠ったと主張し、損害賠償を求めた

 

【裁判の結果】

・1審判決(大阪地方裁判所):訴えを退け、両親は控訴

・2審判決(大阪高等裁判所):1審の判決を覆し、アルミ建材会社とリフォーム会社に対して5800万円余りの賠償を命じた

判決理由:製品に設計上の欠陥はないが、安全対策の指示や警告が不十分であり、リフォーム会社の従業員が説明を怠ったことを認めた

 

【製品の影響と対策】

・製品の出荷状況:製造・販売会社であるYKK APが製造・販売した網戸は、平成19年以降、年間約25万セットが出荷されていた

・対策:事故を受けて、製品の出荷方法が変更され、コードを束ねるクリップや警告タグが取り付けられるようになった。また、ホームページでコードの束ね方を案内する動画が公開されている。

 

消費者庁の注意喚起】

・コード事故の危険性:ブラインドなどのコードが子どもの首に絡まると、2〜3分で死亡するおそれがあるとされる

・対策:子どもの手の届かない高さでコードをまとめることや、踏み台になる家具を近くに置かないようにするなどの対策が呼びかけられている