俳優綾野剛さんを脅迫したガーシー被告に懲役4年求刑
ガーシー被告に対して俳優綾野剛さんを含む複数の人物を脅迫した罪で、懲役4年の求刑が出されました。ガーシー被告は動画投稿サイトでの暴露投稿により、俳優綾野剛さんを含む4人に対して脅迫行為を繰り返したとされています。この事件では、ガーシー被告は暴力行為法違反（常習的脅迫）など5つの罪に問われており、検察側は懲役4年を求刑しました。
ガーシー被告は2022年の2月から8月にかけて、動画投稿サイト「ユーチューブ」で綾野剛さんを含む著名人に対して脅迫を繰り返したとされています。また、ガーシー被告は綾野さんらの刑事告訴を取り下げさせようとして脅したとされ、名誉毀損や強要、威力業務妨害の罪でも起訴されています。
ガーシー被告は初公判で脅迫発言を認めて謝罪し、弁護側は起訴内容を大筋で認めつつも、脅迫の常習性について争う方針を示しました。ガーシー被告は動画投稿を始めたのは借金返済のためであり、著名人の秘密を暴露するテーマや過激な話しぶりは知人の指示によるものであったと主張しています。
この事件では、ガーシー被告の脅迫行為が逮捕後も第三者によって拡散され続けたことが明らかになっています。ガーシー被告は自身の支持者に対して「ほんまにやめてくれ。俺の支持者であれば理解してくれ」と訴えるなど、動画投稿を通じてメッセージを発信していました。
ガーシー被告による脅迫行為の詳細
ガーシー被告（東谷義和容疑者）は、著名人らへの常習的な脅迫行為を行った容疑で逮捕されました。以下に、ガーシー被告の脅迫行為に関する詳細をまとめました。
1. 逮捕容疑：ガーシー被告は、2022年に配信した動画の中で著名人ら３人を常習的に脅迫したほか、ジュエリーデザイナーの男性に対し事業をやめるよう要求するなどした疑いが持たれています。具体的な容疑は「常習的脅迫」「威力業務妨害」「強要」「名誉棄損」です。
2. 常習性の立証：捜査のポイントとなるのは、ガーシー被告の脅迫行為が常習的であるかどうかです。経済的目的が動機であれば、常習性が強まる可能性があります。脅迫行為をチームで行い、その様子をSNSに投稿して収益を上げていた場合、常習性を示す証拠となるとされています。
3. 被害の拡大：ガーシー被告は、ジュエリーデザイナーの男性に対して「奥さんもよく知ってます」といった発言をしており、これによって家族も脅迫の対象となった可能性があります。
4. 量刑：ガーシー被告の容疑の中で最も重い罪は「常習的脅迫」であり、これには３か月以上５年以下の懲役が科されます。被害者数や被害の程度も量刑に影響を与える要素となります。
ガーシー被告の逮捕により、彼の脅迫行為に対する捜査が進行しています。今後の裁判で彼の供述や証拠の詳細が明らかにされることが期待されます。
ガーシー被告の脅迫行為に対する検察側の対応
検察側はガーシー被告に対して懲役4年を求刑しました。ガーシー被告は、動画投稿サイトで俳優綾野剛さんらを脅迫したとされ、暴力行為法違反（常習的脅迫）などの罪に問われています。
検察側は、ガーシー被告の行為を「インターネットの誹謗中傷問題を象徴し、極めて悪質だ」と指摘しました。また、ガーシー被告が配信で1億円以上の収益を得たことや、中傷をエンターテインメントとする風潮を作り出し、模倣犯行の増加が懸念されると述べました。
弁護側は、最終弁論で暴力行為法は暴力団員などを取り締まる目的で制定されたものであり、ガーシー被告を同法違反罪に問うことは法律の趣旨に沿わないと主張しました。ガーシー被告自身も被害者に不安や恐怖を与えてしまったことを謝罪し、「二度としない」と誓ったと報じられています。
判決は3月14日に予定されています。
