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僧侶による性暴力被害を告白した尼僧の証言

僧侶による性暴力の実態

2024年1月31日、東京で行われた会見において、寺の僧侶から約14年にわたり性暴力などの被害を受けたとする女性が証言しました。この女性は、僧侶の僧籍を剥奪するよう求めています。被害者は、僧侶からの脅迫や暴行を受けながら、長い間声を上げることができなかったと述べています。この事件は、僧侶という立場にある人物からの性暴力の実態を浮き彫りにするものであり、社会的な問題として注目されています。

 

坊主に逆らうと地獄に落ちると脅された尼僧の性暴力被害

尼僧の叡敦さん(50代)が、四国にある寺で僧侶から約14年間にわたり性的暴行を受けたと主張し、大僧正との関連も明らかになりました。以下に、この事件に関する詳細情報をまとめました。

 

事件の概要:

- 叡敦さんは2009年から約14年間、四国の寺に尼僧として住まわされ、60代の僧侶から性的暴行を受け続けたと主張しています。

- 叡敦さんは、母親の遺言で頼った親戚の大僧正から僧侶と出会い、その後、寺に呼び出されて「坊主に逆らうと地獄に落ちるぞ」と脅されるようになりました。

 

被害の詳細:

- 叡敦さんは、僧侶から毎晩髪をそられ、自分の補助を行う尼僧として住まわされたと訴えています。

- 四国の僧侶は、「観音様の身代わりだ」と言って叡敦さんを脅していたとされ、その証拠として叡敦さんの弁護士が公開した音声が存在します。

 

対応と申立書提出:

- 叡敦さんと弁護士は、2024年1月22日に寺を所管する天台宗務庁に対し、問題の僧侶と大僧正の僧籍の剥奪を求める申立書を提出しました。

- 叡敦さんは、民事訴訟による損害賠償ではなく、僧籍の剥奪という懲戒を求めた理由として、受けた被害が金銭では解決できないものだからだと述べています。

 

関係者のコメント:

- 四国の寺の僧侶は、取材に応じていません。

- 関西の寺の大僧正は、取材に対し「私は彼をこんなことがあっても信じなさいという気持ち」と答えました。

 

この事件については、天台宗務庁が対応を協議していると報じられています。

 

なぜ14年間も性暴力被害を訴えれなかったのか

1. 心理的な圧力と恐怖感:叡敦さんは、僧侶からの性暴力や恫喝を受けて心理的に監禁されていたと訴えています。このような状況下では、被害者はしばしば恐怖感や罪悪感に苦しむことがあり、被害を訴えることが難しくなる場合があります。

 

2. 権威者への信頼:叡敦さんは、大僧正と呼ばれる天台宗の最高位の僧侶に被害を相談したと述べています。しかし、大僧正からは被害を隠蔽し、僧侶の行為を助長するよう指示されたと主張しています。このような権威者への信頼があったため、被害を訴えることが難しかった可能性があります。

 

3. 社会的な制約:尼僧としての地位や社会的な立場も、被害を訴えることを難しくした要因と考えられます。尼僧は宗教的な組織に所属しており、その組織内での地位や信仰者からの評価が重要です。被害を訴えることで、自身の地位や信用が損なわれる可能性があるため、訴えることをためらった可能性があります。

 

4. 洗脳や心理的な支配:叡敦さんは、洗脳されていると指摘された経験があります。洗脳や心理的な支配は、被害者が自己の意思で行動することを妨げる要因となります。このような状況下では、被害者は自身の判断力や行動の自由を奪われ、被害を訴えることが困難になることがあります。

 

以上の要因が重なり、叡敦さんが14年間も被害を訴えなかった可能性があります。被害者の心理や状況を理解し、サポートを提供することが重要です。

 

他の宗教団体でも性暴力の問題が報告されている?

他の宗教団体でも性暴力の報告があるかどうかについては、具体的な情報は見つかりませんでした。ただし、性暴力は宗教団体に限らず、さまざまな組織や社会の中で問題となっています。性暴力は権力の不均衡や抑圧的な環境が存在する場所で起こりやすく、宗教団体もその一つです。

 

エホバの証人の元2世信者らが行ったアンケート結果によれば、エホバの証人の教団内でも性被害やハラスメントが報告されています。この報告は、教団内のルールや慣習が性被害を隠蔽する環境を作り出している可能性があると指摘しています。

 

また、抑圧と性暴力は密接に関連しており、抑圧が許容されている場所では性暴力の発生率が高くなる傾向があります。性暴力は性別、人種、ジェンダー、民族、性的嗜好、障害、年齢などの抑圧要因と関連しています。

 

ただし、他の宗教団体における具体的な性暴力の報告については、情報が限られているため一概には言えません。性暴力は被害者が報告しにくい問題であり、報告がないからといって問題が存在しないわけではありません。各宗教団体が性暴力に対して適切な対策を講じることが重要です。