営業停止処分を受けた歌舞伎町のホストクラブ2店

東京・歌舞伎町のホストクラブ2店舗が悪質な法令違反があったため、営業停止処分を受けました。東京都公安委員会は、風営法や都ぼったくり防止条例に基づき、2店舗に対して営業停止を命じる行政処分を出しました。

これは、都の公安委員会が都ぼったくり防止条例や風営法に基づき、ホストクラブに対して行政処分を行った初めてのケースです。東京・歌舞伎町などのホストクラブでは、高額な飲食代金をホストが立て替える「売掛金」の回収をめぐるトラブルが問題となっており、警視庁は実態を把握するために摘発活動を進めています。

- 東京都公安委員会は、ホストクラブ2店舗に対して営業停止を命じる行政処分を出しました。

- 処分の理由としては、風営法や都ぼったくり防止条例に違反した悪質な法令違反があったためです。

処分を受けたホストクラブの詳細：

- 処分を受けたホストクラブは、東京都新宿区歌舞伎町にある「CROWN」と「DEJAVU」です。

- 「CROWN」は、去年3月に18歳未満の少女を店に立ち入らせたことが風営法違反として確認され、来月2日から120日間の営業停止処分を受けました。

- 「DEJAVU」は、去年8月に客の女性を引き止めて現金を不当に取り立てるなどのぼったくり行為が確認され、来月2日から80日間の営業停止処分を受けました。

このような行政処分は、都の条例を適用したホストクラブへの初めての処分となります。

東京都公安委員会は、歌舞伎町のホストクラブでぼったくり防止条例に違反する悪質な行為があった場合、行政処分を行っています。以下に、具体的な事例を示します。

1. ホストクラブ「DEJAVU」の営業停止処分

- 「DEJAVU」は、女性客に対して「飲まないと帰れない」と言って帰らせず、近くのATMで現金を引き出させて85万円を支払わせるなどのぼったくり行為が確認されました。

- 東京都ぼったくり防止条例に基づき、営業停止処分が命じられ、80日間の営業停止となりました。

2. ホストクラブ「CROWN」の営業停止処分

- 「CROWN」は、18歳未満の少女を店に立ち入らせる風営法違反の行為が確認されました。

- 同じ会社が運営するメンズコンセプトカフェ1店舗も同様の違反があったため、5月31日までの営業停止命令が出されました。

これらの行政処分は、都ぼったくり防止条例や風営法に基づいて行われ、ホストクラブの営業停止命令が出された初めての事例となります。

【売掛金問題とは】

売掛金問題は、東京・歌舞伎町などのホストクラブを利用した客の女性が高額な料金を請求され、それをホストが立て替えることで生じる問題です。女性はその後、売春などを強要されて返済を迫られることがあります。この問題について、警察庁や民間団体が取り締まりや相談窓口の設置などの対策を行っています。

【売掛金問題の実態】

・急増するトラブルの相談件数：東京・歌舞伎町でホストクラブをめぐる売掛金問題の相談が増加しています。特に、新型コロナの影響でホストクラブ利用者が増えたことが背景にあります。

・被害者の特徴：相談の多くは10代後半から20代の女性やその家族から寄せられており、地方から都内に進学したばかりの大学生なども被害に遭っています。

・悪質な手口：ホストがSNSなどで女性に接触し、初回は安い金額で入店させた後、売掛金を増やして返済を迫るなど、巧妙な手口で女性をコントロールしています。

【対策と取り組み】

・警察庁の通達：警察庁は売掛金が原因の違法行為を見逃さず、売春防止法や職業安定法を適用して取り締まるよう全国の警察に通達を出しました。また、客引き行為や営業時間の違反なども厳しく取り締まるよう求めています。

・業界団体の設立：売掛金問題に対応するため、業界団体が設立される予定です。この団体は、悪質なホストクラブの取り締まりや被害者支援などを行うことが目的とされています。

・相談窓口の設置：民間の団体や警察などが相談窓口を設置し、被害者やその家族の相談に応じています。特に、青少年を守る父母の連絡協議会が歌舞伎町で相談に応じており、相談件数が急増していることから、対応体制の強化が求められています。

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